INTERVIEW

世界のNFTキーマンに聞いてみました。 いまどんな感じっすか?NFT界隈

web3、NFT、メタバース、などなど。昨年末から国内でも一気に注目を集めている新しいテクノロジートピック。国内でのセミナーも増え、取り上げるメディアも増えましたが、海外勢と関わる中で、国内と国外の情報を比較し、意外と知られていないのではと思った事柄を集めました。

Speaker Profile

満木夏子

Pivot Tokyo株式会社/vueloo inc.
1988年生まれ。イタリア系ファッションブランドの日本法人を経て渡英。帰国後は、グローバルカンファレンスadtech の運営責任者を務める。
2020年Pivot Tokyo設立。D2C Summit、NFT Tokyo を立ち上げ。日本からグローバルに挑戦する人を増やすため、GKCorsという英語の幼児教室を運営している。
①メタバース、オムニバ―スは米国で商標登録されている
米国特許商標庁(USPTO)が提供する商標データベースTESS(Trademark Electronic Search System)では、様々なサービス名などの商標データを検索できます。
「Metaverse」という言葉はいくつかのサービスで登録されています。オムニバースに関しては、「NVIDIA OMIVERSE」という名前でしっかりと同社の名前も入って登録されています。イベント名などで使う時は注意した方がよさそうです。
②「メタバース」という言葉はもともと小説に出てきた言葉だった
メタバースは、作家のニール・ステファンソンが1992年に発表したSF小説『スノー・クラッシュ』の中で、インターネットの後継となる仮想現実を想定し、「メタバース」という言葉を作り出しました。ここまでは、国内でもご存知の方は多いと思います。某プラットフォーマーがメタバース空間の開発と構想を発表していますが、それがこの小説になぞらえていると一部海外メディアで話題になっています。ステファンソン氏は、一度も関わったことがないと、海外メディアAXIOSのインタビューでも回答している程。実際はどうなのでしょうか。
③メタバースはまだ存在しない
メタバースへの参入は多くの企業が発表していますが、海外勢と話していると皆さん口を揃えておっしゃるのが、この言葉。メタバースは、単なる仮想空間ではありません。web3時代におけるその機能は、その中に経済活動があったり、人々の生活基盤があることです。一部のゲームが注目されているのは、これまで存在しなかった実生活の糧にできる要素があるということです。これだけでは、メタバースではありません。VRを使うからでもありません。web3コンサルタントのPaula氏は「プレメタバース」という言葉を使っていました。
④アートが高く売れたり、ゲームをすることがweb3やNFTの本当の目的ではない
今、国内メディアでは「どのアートが高く売れた」といったことや「メタバース空間でのゲーム」の話が主流ですが、海外勢はもうその手の話は聞き飽きています。確かに、NFTでアーティストが恩恵を受けるということはあります。が、今はweb2的な考え方で著名人を使って一攫千金を狙う輩が多く、それは本質ではないとグローバルの方々はおっしゃっていました。NFTアートをトークン化して、そこにメリットや保持者としての義務を組み込んだりして価値をつけていくことが次の段階です。ステイクホルダー化して商品やサービスを一緒に作るといったこれまでにないコラボレーションがこのweb3の本当の面白いところ、と皆さんおっしゃっていました。
⑤おまけ:リアル、オフラインは、「IRL(In Real Life)」と表現されることが多い
リアルイベント、オフラインイベント、国内ではよく使われていますが、グローバルでは、「IRL(In Real Life) 」と表現される事が最近増えています。ニュアンスの問題ですが、バーチャル空間の対義語としては、「現実世界(real life) 」という仮想されていない空間のことを指して使われているようです。元々は、チャットで利用されていた略語。最近ではビジネスシーンでオフラインや対面を意味する際にもよく使われています。

Writer's Comments

皆さんいかがでしたか?私も知ってびっくりしたこともあり、改めて普段接しない人達からの視点て大事だなと思いました。17日から始まるサミットでも参加者の皆さんと色々なお話ができたらと思います。

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