INTERVIEW

世界大手ブランドも一目おいているスキンケアブランド「DESIEM」がコロナ禍でも売上を維持している理由とは

2020年6月にオンラインで開催された、北米カンファレンス史上最速の成長率を誇るテクノロジーカンファレンス、Collisionの中で今話題の有力なスピーカーの登壇内容を一部ご紹介。12月のウェブサミットへ続くテーマでもあるトピックスを特集していきます。今回は、”美容業界の常識を変える”というトピックです。

ブランド戦略が普通ではなく、革新的な美容企業のCEOであるニコラ・キルナー(Nicola Kilner)に、世界で最も価値のあるオンライン産業の一つが進化する末路について、China Global Networkのビジネス特派員であるマルティナ・フックス(Martina Fuch)がインタビューします。

スピーカープロフィール

ニコラ・キルナー(Nicola Kilner)&マルティナ・フックス(Martina Fuch)

美容業界の常識を変えるブランド”DECIEM"
DECIEMが美容界の常識を変えるブランドとして知られるようになり、多くの人からスキンケア業界に革命を起こしたと言われているが、それは如何に?
DECIEMはいくつかの美容ブランドが派生しているが、Nicolaが業界へのインパクトを語るときに意図しているブランドは、11番目に立ち上げられたという ”the ordinary” だ。人々が本当に共鳴するものを見つけるためには、多くの試みが必要だったという。ヘルスケア業界を例にすると、頭痛があるなら、ドラッグストアへ行き、数ドルでアスピリンを買うだろう。人々が安全かつ効果的であることを古くから認識しているからだ。しかし、スキンケア業界においては、肌に100ドルをも費やすことを理解しがたかったり、もしくは10ドルの価値のものに10倍の値段を費やしているのかもしれない。信じられないほど多くの成分がスキンケア業界では古くから存在しているため、人々に無意識のうちの商品選択が備わっている。競合が多いマーケットでは、手ごろな価格である必要があったという。
プチプラかつ高品質という消費者目線のプロダクト
”the ordinary”でのベストセラーは5米ドルで売られているが、価格面でどのような見通しがあるか。
価格設定は決してラグジュアリーにしないということ。従来はブランドというだけで消費者が余分なお金を払う行為が望ましかったが、Nicolaは真正性を重視し、化学に価値を置くようになったという。しかし価格帯がスキンケア業界の中で比較的低くても、世界の高級なデパートでも商品展開している。数多くの流行りの主要な小売業者と一緒になるという。
COVID-19の影響
COVID-19によるビジネスモデル、そしてオンラインと小売への影響は?
年間売上が330M米ドルを越えるDesium. 2017年にはエスティーローダーが株の一部を取得してる。大手ブランドも目を付けている同ブランドのコロナビジネスの対策はいかなるものか。コロナのビジネスへの影響という点では、非常に幸運であり、彼女自身、罪悪感を感じるほどビジネスが繁栄したという。
まず第一に、すでにビジネスがオンラインで強力だったということ。
そして、35店舗のDesiストアの300人ものリテールチームメンバーがそれぞれの役割を維持できるようにするために、Decium@Homeというバーチャルコンサルティングプラットフォームを立ち上げた。これにより、全ての店舗スタッフが、自宅から顧客と会話できるまでになった。
また、すべての従業員に働き方のオプションを与えたという。給料設定を在宅ワークを選択した場合は従来の給料の80%、出社の場合は150%とした。もちろん安全対策は徹底し、同僚からのフィードバックからも彼らの安全性を確認済みだという。
今後の展開について
グローバル展開の戦略は?
拡張計画はおそらく在庫容量に大きく依存するようだ。
来年は北米、ヨーロッパ、オーストラリア、アジアの素晴らしいパートナーがいることが前提。特にコロナ期間は、確実に在庫容量を保全するために、各国と関係を構築する必要があるとのこと。
次世代のスキンケアフォーミュラとテクノロジー
次世代のスキンケアフォーミュラとテクノロジーは何か?
身近な成分を取り入れ、消費者に手にしてもらいやすいことを前提にするordinaryでは、今後ヘアケアからベビー用品へと展開するようだ。
ニューヨークでは新しいイノベーションとテクノロジーが絶え間なく生み出されるが、頭痛に対し長年アスピリンが最善の薬として認識されているように、新しい開発ではなく世界は時には人々が本当に学ぶためにより多くの教育とより多くの時間が必要とされると語る。

あとがき

コロナ禍で様々な業界に影響が出ている中、美容業界という身近な分野でも変化が起きていると思いました。DECIEMのような顧客に実直なブランドが支持される時代に、これまでのブランドネームで販売していくスタイルとの今後の動向が気になるところです。

インタビュアープロフィール

丹羽 莉果子

国際基督教大学
1998年生まれ、横浜市出身。12年間横浜雙葉で過ごす。現在、国際基督教大学三年に在学し、メディア・コミュニケーション・カルチャーを勉強中。

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