INTERVIEW

カウンシルインタビュー:真のグローバル人材とは? vol.2 / アドビ株式会社 秋田 夏実 氏

日本人のグローバル化を加速する、日米交流コミュニティ「Ascendant Japan」。
そのCouncil Memberであるアドビ株式会社 秋田 夏実 氏に、真のグローバル人材とはどのような人物か?を聞いた。

スピーカープロフィール

秋田 夏実

アドビ株式会社/ヴァイスプレジデント
アドビのマーケティング本部のバイス プレジデントとして、日本でのマーケティング・広報活動を統括。アドビ入社前には、シティバンク銀行デジタルソリューション部長、マスターカード日本地区副社長などを歴任。2017年4月に金融業界を離れ、アドビに入社。2018年より現職。東京大学経済学部卒業。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院卒業(MBA)。
趣味は、空手とワイン・ティスティング(ワインエキスパート)。夫と共に3人の子供(2男1女)を育てながら日々の生活と業務に奮闘。長期の休暇には家族旅行を楽しみ、これまでに40カ国以上を旅している。2020年にやまなし大使に就任。
いかに自分の考えを整理して相手に分かりやすく伝えられるかが重要
どういった素養を持っている人がグローバル人材になれるのでしょうか?
日本人がグローバル人材になっていく際の一番のハードルはスピークアップ(自分の意見を率直に述べること)ができないことだと思います。

これは女性だけの問題ではなくて男性も含めてですが、会議の場で自ら発言することを日本人は得意としていない。「わきまえる」「空気を読む」「余計な発言をしない」ということが美徳とされてきたことが、その背景にあるのかもしれませんが、グローバルカンパニーの会議において発言をしないでいると、その会議に参加する資格がないとみなされます。聞いているだけで何のコントリビューションもしない人がなぜここにいるのか?という風に見られてしまう。日本とは全く逆なのです。

英語を流暢に話せることよりも、いかに自分の考えを整理して相手に分かりやすく伝えられるかが重要です。スピークアップすることに対する抵抗感を払拭することができないと、グローバルな環境下でやっていくのは難しいと思います。
本人自身が変わろうと思わなければいけないのですが、それに対して周囲のメンタリング、コーチングも必要
スピークアップを苦手とする日本人のマインドセットを変えるキーはなんでしょうか?
まずは、本人自身が変わろうと思わなければいけないのですが、それに対して周囲のメンタリング、コーチングも必要です。

上司の立場でチームを見ていて、会議の場では進んで発言をしなくても、1対1のミーティングでは素晴らしい意見を伝えてくれることがある。そういったときに「それすごいね」「皆の前で言った方が良いよ」「スピークアップしたら私がサポートするよ」という風に伝えています。

それぞれが持つ素晴らしいアイディアを上司は上手く聞き出して、それを本人が発信するサポートをする。その循環を作ることによって成功体験が蓄積され、だんだんと後押しがなくても率先して発言できるようになっていく。リーダーや上司はその最初のプロセスを意識をして背中を押してあげることが重要です。
黙っているのは損
スピークアップすることのメリットや、実際の経験があれば教えてください。
日本の会社で、社員が経営トップから近況等について尋ねられると「大丈夫です」「問題ありません」と答えがちだと思います。しかし伝えたいことがあるのなら、それを率直に伝えるべきです。

例えば以前私はCEOとの会話の中で、チームのメンバー(特に育児をしながら働いている社員)から寄せられていた「緊急事態宣言時などに子どもがずっと家にいるときは、会社が設定しているコアタイムに、集中して自宅から仕事をすることが難しい」という声を伝えたところ、すぐにコアタイムに縛られない柔軟な働き方が認められました。

やはり思っていることを口に出すのが大事で、黙っているのは損なのです。自分の考えをきちんと相手に伝えると、少しずつでも世の中は変わります。
いくつになっても、どんな立場になっても、学び続ける姿勢
変化の多い時代では、どういったマインドセットが必要になってくるのでしょうか?
テレワーク下において通勤時間が減ったり、働き方がフレキシブルになる中で、空いた時間をどんどんインプットに使っていくべきだと思います。吐き出す一方ではアウトプットも枯渇してしまうので、セーブできた時間をいかにインプットに費やすかが大事です。すぐに仕事に直結しなかったとしても、時を経て、思いがけず非常に役に立つことがあります。
いくつになっても、どんな立場になっても、学び続ける姿勢を忘れてはいけません。

あとがき

女性エグゼクティブとしても、素晴らしいキャリアを重ねていらっしゃる秋田さん。いくつになっても学び続ける姿勢が重要、というお話もありましたが、まさにその努力や姿勢が築き上げたものなのだと感じました。一見、直近の業務には関係なくとも、興味のあることは時間を作って学んでいく。自分の中に引き出しを多くしていくことが、変化の多い時代を乗り切るための自分を作り上げてくれるのかもしれません。

インタビュアープロフィール

わたえり/渡部 瑛理果(Erika Watanabe)

Ascendant Japan 事務局長
1992年生まれ、千葉県出身。通称 わたえり。上智大学経済学部を卒業後、2015年に博報堂入社。営業職として外資クライアントを中心に担当したのち、TBWA\HAKUHODOへ出向。コミュニケーション領域のプロジェクトマネジメントに従事。2020年7月より、Pivot Tokyo株式会社に所属。現在は、Pivot Tokyo 2020のメディア運営・コンテンツ制作をはじめ、グローバルコミュニティの日本誘致、企画運営を担う。

アッセンダント・ジャパン:https://vueloo.us/ascendant_japan/

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