INTERVIEW

カウンシルインタビュー:真のグローバル人材とは? vol.3 / 日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 中嶋 祐子 氏

日本人のグローバル化を加速する、日米交流コミュニティ「Ascendant Japan」。
そのカウンシルメンバーである、日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 CMO 中嶋祐子氏に、真のグローバル人材とはどのような人物か?を聞いた。

アッセンダント・ジャパン:https://vueloo.us/ascendant_japan/

スピーカープロフィール

中嶋 祐子

日本ケンタッキー・フライド・チキン株式会社 / マーケティング CMO
外資系広告代理店からキャリアをスタートし、2012年からYum Asia (シンガポール)でKFCブランドと出会う、2018年日本ケンタッキー・フライド・チキン(株)に入社し、マーケティングチームをリードする。
色んな人と出会い、日本と世界の文化的類似点と相違点を発見していくことに興味を持つ。
スポーツ観戦は大好き、オリンピック開催してほしい!
オープンに色々な人を知るということに興味があることは重要
どういった素養を持っている人がグローバル人材になれるのでしょうか?
どのような人間とも繋がれる、相手に興味を持ってこちらから話しかけていけるような人ではないでしょうか。こちらから話しかけず、静かにしているばかりでは無視こそされないものの、わざわざ「あなたの意見はどう?」と聞いてくれるわけではありません。だからこそ、オープンに色々な人を知るということに興味があることは重要だと思います。

日本にいて、日本で働いているとどこの企業にいっても日本人ばかりですが、海外にいると宗教や、人種、国籍など異なるバックグラウンドの人と出会うことが多いです。その人ごとのバックグラウンドを知りたい、と思ってこちらからコミュニケーションしていかないと、相手からも「この人と仕事をしたい」と思ってもらえることがないと思います。

私自身、前職も含め、海外の人と仕事をする機会も多かったですし、海外の人がプレゼンをしている様子をみていたときには、憧れにも似た「いいな」という気持ちを持つことが多かったです。そういった些細なことでも、興味を持つことも含めて、成長というのは自分が知らない世界にある、というのも一つの事実ではないでしょうか。

日本にいても、グローバルな環境に身を置くことや、海外の人と同じ空気を吸うこと、外国のルールの中でビジネスに向き合うことは、自分自身の実力を試すひとつだと思いますが、自分自身がそれに興味を持って、やりたいと思えば、どんな挑戦も結構面白く思えてくるのだと思います。
「いつか海外で働いてみたい」という気持ちがあるかどうか
自分と異なるものに興味を持つということ。何から始めるのがよいでしょうか?
私自身の経験としては、海外の企業で働いたことが仕事の領域のみならず、視野を広げてくれたと思うし、様々なことに興味をもったり、面白いと思うきっかけだったと思います。

今の若い人がそういった気持ちを持っているかはわからないですが、「いつか海外で働いてみたい」という気持ちがあるかどうか、というのもあると思います。私は元々帰国子女ということもありますが、同じような境遇の人も、そうでない人も、グローバルで活躍したい・海外に出たいという気持ちが可能性を広げてくれるのではないでしょうか。

自分が望むものや働き方を追いかけた時に、チャンスが手に入るのならば、思い切って飛び込んでみるということが何よりも大事です。加えて、どんな境遇にも怖がらず「自分は自分だ」というふうに考えて、何事もまずはやってみるというのが良いのではないかな?と思いますね。
“Only One”である体験ができたこと
ご自身の経験のなかで、「自分は自分」と思えるようになったきっかけはありましたか?
5歳〜9歳まで滞在したカナダ・バンクーバーで「最初の日本人」という経験をしたことでしょうか。
周りの人からしてみると、日本がどこにあるかもわからないし、中国の一部だと思っている人もいる。それは、失礼だとかそういうことではなく、ただ知らなかったというだけなんですよね。

自分がマイノリティのような立場で、全く異なるバックグラウンドの人に囲まれていた、という環境で、周囲からいじめられるという経験こそなくとも、自分から自分の国ことやアイデンティティを発信していかないと、自分のことも理解してもらえない。幼少の時に、この “Only One”である体験ができたことは、今の自分自身にも活きているのかな、と思います。

また、バンクーバーから日本に戻ってきた時も、“海外から戻ってきた人”という存在であることも、また日本における逆文化を体験するような形になり、「みんな同じ人間ではない」ということを、幼い頃から理解していたし、早い段階からその考えが身についたと思います。
何も話さないというのは全く美徳ではない
自分から発信をすること、コミュニケーションを取ることはなぜ必要なのでしょうか?
私が今向き合っているビジネスは関わる人も多く、その中でリーダーの立場であるには、周りを盛り上げる役割をどんどん自らやっていかなければならない。恥ずかしいとかかっこ悪いとか、そんなことはきっとなくて、どんどんリーダーが率先してコミュニケーションを取っていくことによって、私の後ろにいるメンバーも皆率先して出来るようになる。そういうチーム作りをしていかないと、ただ斜に構えているだけの人になってしまいます。

日本人は、どうしても「意識高い系」や「頑張っちゃってる人」といった変なレッテルを貼ったりしますが、何をするにしても、恥ずかしいと思う必要はないんです。

本来、リーダーの人こそチームメンバーに向けて明るく接したり、士気を高めるための努力をすることが、ビジネスをうまく推し進めるための組織づくりにとても必要なのではないでしょうか。

日本で美徳としているものは、海外では全くもって美徳として通用しないんです。そこに気付き、理解すべきだと思います。海外に行った時に会話もできない、人の輪にも入っていけないというのでは、海外の人から日本人が慕われるということもないわけです。海外との電話会議ひとつにしても、会議中に日本人は誰も話さないという状況は当たり前にあります。ですが、何も話さないというのは全く美徳ではない。そこは、まだ日本人がきちんと気付けていない部分です。
世界では何が起きているのかというのを知識として知ること
グローバル化の推進や変化の多い世の中で、日本人が乗り遅れないために必要なことはなんでしょうか?
その人個人がやるべき仕事やスコープをはっきりさせるというのはとても重要です。
コミュニケーションの取り方や、物事の決め方というのをルールとして決めていかなければ、自己発信をしない文化の中で、誰もが正当な評価を得るというのは難しいと思います。テレワークが更に進行する中では、自分から発信していかなければ、会社にも世間にも取り残されてしまうのではないでしょうか。
こういった変化の多い時代だからこそ、もっと外のことを知るとか、世界では何が起きているのかというのを知識として知ることをしていかなければ、仕事のみならず何もかもが立ちゆかなくなるのではないか、という気がします。

あとがき

今、最も注目を浴びているCMOのひとりでもある中嶋さん。ご自身も帰国子女で、幼少期に「オンリーワン」を実感することがあった経験が、今のご自身にも繋がっているとのこと。ただ、実際に話を聞いていくと「海外で働きたい」といった憧れの気持ちが最終的には中嶋さん自身の行動を変えていったという点については、誰もが学べる点なのではないでしょうか。境遇や、経験、言語能力だけではなく、最後は気持ちが人の行動を突き動かしていくということなのだと改めて思いました。

インタビュアープロフィール

わたえり/渡部 瑛理果(Erika Watanabe)

Ascendant Japan 事務局長
1992年生まれ、千葉県出身。通称 わたえり。上智大学経済学部を卒業後、2015年に博報堂入社。営業職として外資クライアントを中心に担当したのち、TBWA\HAKUHODOへ出向。コミュニケーション領域のプロジェクトマネジメントに従事。2020年7月より、Pivot Tokyo株式会社に所属。現在は、Pivot Tokyo 2020のメディア運営・コンテンツ制作をはじめ、グローバルコミュニティの日本誘致、企画運営を担う。

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