INTERVIEW

世界最大のテクノロジーカンファレンスに日本初協賛・出展 ビジネスを加速させるための海外イベント活用方法とは

世界には毎日様々なイベントが開催されています。アメリカでは年内でクリスマスなどの祝日の数日を除き毎日何かしらのビジネスカンファレンスが開かれていると言います。そんななか、どのイベントに参加するのが良いかは例年企業の担当者の悩みどころ。やるからには自社にプラスになるイベントに出したい、というのが皆さんの思うところではないでしょうか。今回は、富士通の安西氏にお話を伺いました。

スピーカープロフィール

安西 潔

富士通株式会社 M&A戦略室所属
事業部門でビッグデータビジネスや社内新規事業支援に関わった後、スタートアップと大手企業の協業を図る「FUJITSU ACCELERATOR」の企画・立ち上げを行う。現在はプログラムの海外展開と推進、協業と投資の両輪による新規事業創出に携わる。得意分野はFinanceとブロックチェーン。Hyperledger Marketing Committee富士通代表。趣味は旅行。飛行機やホテルの上級会員を極めており、マイルやポイントを駆使した旅行術の分野で、一定数の弟子を抱えている。
ウェブサミットの魅力
CESやWMCなど世界の大型イベントへは常連企業として参加している富士通。ウェブサミットというイベントを知り、2018年に初参加。その際にこんなイベントがあるのかと驚いたそうです。次年度への出展をすでに初参加した会場でほぼ決定していた安西氏に、ウェブサミットのどんなところに惹かれたのか聞いてみました。
①その場での化学反応

ウェブサミットでは会場で様々な商談やワークショップが同時並行されています。初めて参加される方は会場の広さのみならず、各プログラムを把握するだけでも大変かもしれません。会場ではいたるところでワークショップや商談が行われています。

「ウェブサミットは、単なる展示会ではないなと思います。on going で商談が行われており、最前線からの知見を得られる場です。プロジェクトを前進させる為のヒントが得られることもあります。密度が濃いイベントだとおもっていて、商談の場であり、スタートアップなどの原石を探す場としては非常に有益だと考えています。」

②AI技術の長けたテック集団

ウェブサミットは社員が200名以上いますが、そのうちの多くがデータサイエンティストやエンジニアで、イベントアプリなども自社で作っています。ウェブサミットの為だけにカスタムされたプラットフォームは、リアルでの体験を効率化しています。

「ウェブサミットは、AI技術の長けたテック集団事務局が主催するイベントです。そのため、イベントオーガナイズがしっかりしています。参加者同士のコミュニケーションやセッションマネジメントもスムーズです。参加者同士の面談は、専用のアプリ内でのメッセージ機能を利用してスピーカーを含めた全参加者へ連絡することができます。セッションもいくつもが同時進行しているので、スケジュールをリアルタイムで有効活用できる点で非常に効率よくプランニングできるイベントだと思います。」

③業種・役職別の特化型イベント

ウェブサミット会期中には、全体で進行するイベントの他に業種や役職別の小規模イベントが開催されています。中には、招待制のものもあり普通に参加しているだけでは開催されていることすらオープンになっていないものもあります。

「前回は、CIS(コーポレート・イノベーション・サミット)という企業のオープンイノベーションを推進するための集まりに特別に参加させてもらいました。ここには、企業のオープンイノベーション、新規事業開発担当者などが参加し、日々の課題や今後の取り組みについての意見交換をしていました。私の場合、富士通のグローバルのお客様も参加していたので、いつもとまた違った環境で会話をできたことはとても有意義な経験でした。」

④政府のバックアップ

ウェブサミットは、政府が誘致しているイベントです。元々もはアイルランドのダブリンで開催されていましたが、2016年にポルトガル政府が他国との誘致合戦に勝利し、ホスト国としての権利を獲得しました。空港や街中にはウェブサミットのオブジェやフラグがいたるところにあり、町全体で参加者を迎える姿勢が見受けられます。

「ウェブサミットに参加して思ったのは、ポルトガル政府のコミットです。大統領自らがメインステージでスピーチをしたりと政府の積極的な取り組みを感じることができます。また、ポルトガルの市場が魅力的だと思いました。物価もヨーロッパ諸国と比較しても安価です。Uberなどもかなり安いです。食事もおいしいですし、イベント以外も楽しめる工夫がされているなと感じます。」
ウェブサミットでの狙いと今後の改善点
海外カンファレンスの参加時においては、国内とまた異なったアプローチが必要になってきます。どういったことを目標に設定してイベントに参加するのかといったところは、同社に限らず、海外イベント担当者が調整を求められる点ではないでしょうか。今回は、ウェブサミットのような世界では知名度が高いが、日本国内ではまだ認知の低いイベント参加においてどういったKPIを設定し参加に挑んだかを安西氏に伺いました。
自社のアクセラレータプログラム促進

「今回の大きな目的としては、欧州版アクセラレータープログラムの促進でした。スタートアップを公募し、その中から選抜した22社をウェブサミットの自社ブース内で紹介しました。ブース内では、スタートアップと顧客が今後のコラボレーションの仕方等をワークショップ形式で話し合うという場を設けていました。日本国内の目標としては、日本のアクセレレータープログラムに連れてこれるような優秀なスタートアップを探すということを年頭においていました。」

メディア露出

「日本のメディアと海外メディアでどれほど取り上げられるかという点も目標としていました。ウェブサミットには、世界的に影響力のあるメディアがたくさんきているので、その辺をもっと活かしたいなと考えています。初回はあまり海外メディアを活用しきれなかったので、今後次回は海外メディアで取り上げてもらえるように、この時期に合わせてプレスリリースを出すなどの施策も考えていきたいと思います。」

展示会場、ステージでの存在感

「初出展だったので仕方のない点もありますが、ブースが他の大手グローバル企業と比べて小さいなと思ったので、この辺りは今後もう少し存在感を出していきたいなと考えています。また、前回はスタートアップを紹介するというもの協業がメインテーマでしたが、今後は富士通の主力がメインで売り出しているプロダクトやソリューションを展示していきたいです。また、公式ステージでの登壇者を弊社から出したいなと思っています。キーノートステージや公式ステージでの登壇はインパクトがありますし、現状日本企業があまり目立っていないのでここはぜひチャレンジしたいです。」

あとがき

常にプロジェクトを前進させようと積極的に動いていらっしゃる安西さん。アクションを起こすタイミングと決断がいつもグローバルスピードです。そんな安西さんだからこそウェブサミットの魅力を存分に味わっていただけてるのかなと思います。ウェブサミット、富士通さんに続きみなさんもぜひ!
★ウェブミサミット2020★
今年はオンラインとオフラインのハイブリッド開催。12月に開催予定です。日本事務局プレゼンツの特別オンラインツアーを企画しています。ご興味ある方はぜひ。
ウェブサミットオンラインツアー詳細

インタビュアープロフィール

満木 夏子

Pivot Tokyo
Pivot Tokyo 主催。世界最大級のテクノロジーカンファレンス、ウェブサミット日本事務局の代表を務める。日本からグローバルに挑戦する人を増やすため、GKCorsという英語の幼児教室も運営している。

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