INTERVIEW

イベントへの新しい参加方法を模索する:世界最大級のテクノロジーカンファレンス「ウェブサミット」で得た新たな視点

コロナ禍で多くのビジネスが影響を受ける中、イベントもまた新たな形が模索されています。イベント主催者ももちろんですが、参加する側も新しい視点で参加することが求められる時代となりつつあります。そんななか、パナソニックで展示会の担当をされている橘氏にこれまでとこれからのイベント参加についてお話を伺いました。これまで国内外の様々なイベントに参加されてこられましたが、そのなかでもウェブサミットは今までとは違うアプローチが必要と考えるきっかけになったイベントだったそうです。

スピーカープロフィール

橘 匠実

パナソニック株式会社
2010年、パナソニックへ新卒入社。資材調達部門を経てブランドコミュニケーション本部へ異動。CESやCEATECなど大規模な展示会への出展企画を担当した後、米国のパナソニックノースアメリカへ出向。北米エリアのブランディングを担当。2019年に日本へ戻り「新規事業に伴走する攻めの広報」をテーマに、事業開発に繋がるコミュニケーション戦略策定に従事。
ウェブサミットに参加したきっかけ
パナソニックの展示会担当の仕事している橘氏。ウェブサミットは、スタートアップアップ界の人たちから聞いたのがきっかけだったそうです。
「スタートアップ界の人が注目しているグローバルのイベントがある、という話は関係者から聞いていました。その時点では、TOAやViva Technologyなど他のグローバルカンファレンスとの違いまでは正直わかりませんでしたが、イベントの存在は知っていました。実際に参加するきっかけになったのは、よく一緒に仕事をしている代理店の方が声を掛けてくださったことです。」

そこから実際に参加するに至ったのは、既存イベントとは違ったアプローチを探していたことにあるそうです。

「CESやSXSWには既存事業とは異なった新しい事業を試す場として参加してきましたが、今後はそれだけにとどまらない新しいことに挑戦したいという思いがありました。ビジネスの実がとれて、且つこれまでのイベントでは会えない人たちと出会え、刺激を受けられる場所。もしかすると、ウェブサミットはそういう場所なんじゃないかなと思い、来場者として参加してみようと思いました。」
実際に参加してみて
これまで私がお会いしてきた過去参加者もウェブサミットは他と違うとおっしゃる方が多いですが、橘氏もそのひとり。
「いい意味で予想と全然違っていました。色々ありますが、本当にスタートアップに伴走してくれるイベントであると思いました。ただ出展のコマを取って終わりというのではなく、事務局が投資家とのミーティングを設定してくれたりすると聞き、スタートアップに対する姿勢がとても誠実だなと思いました。」

ウェブサミットには、スタートアップのみならず、世界有力企業のCレベルや有名投資家、政府関係者など世界から1,000名近くのスピーカーが登壇します。

「キーノートスピーカーが衝撃でした。エドワード・スノーデン氏や Huaweiの会長など、世界の名だたる著名人が今後の方向性に対して力強いメッセージを発信していました。ウェブサミットは、社会問題に対する取り組み方の視座が高いイベントだと思います。ビジネスとしての比率として大きいからある特定のトピックを取り上げるのではなく、様々な意見を参加者から聞いて話し合い、進むべき未来はこっちだ!というのを議論しようとするスタンスがあると感じました。それは、事務局との普段のコミュニケーションにも表れていましたし、キーノートスピーチにも表れていたと感じます。」
イベント参加のKPIについて
イベント出展の際、皆さんはKPIをどのように設定しているでしょうか。リード獲得、メディア露出など各社色々とあると思います。国内外で同じKPIで良いのでしょうか。
「メディア露出やリード獲得はイベント参加の重要なKPIではありますが、ウェブサミットに限らず、海外出展においてのKPIを変える必要があると思っています。多くの日本企業は、海外出展していても結局日系のメディアにどれだけリーチできるかを求める印象がありますが、それだけでは不十分ではないかと感じています。せっかく海外出展しても、結局その出たという事実を日本で認知させたいと思っている限り、その効果を十分に得ることは難しいかもしれません。海外事業を本気でやりたいから海外で出展するというところをKPIとしてしっかりと持つことも重要かと考えています。国内では得られない視点や課題感を来場者や他の参加者の方々との対話の中から得る。そして事業化に向けてそれを活かしていく。という姿勢が海外の展示会に参画するうえで重要な事だと感じています」
社内の意識改革
社内での意識改革にも取り組んでいる橘氏。最近始めた新たな活動について伺いました。
「このような課題意識から始めた取り組みがあります。オンラインセミナーを行う際のスピーカー講座を行っています。論点や主張をしっかりと伝えていくことが来場者や他の参加者との対話の第一ステップですので、当たり前のことではありますが、特に英語のスピーチの場合にはコーチと練習してから登壇するスタイルをとるようにして、話す人のクオリティを上げていくことを目指しています。ウェブサミットのようなイベントに参加し、会社代表で発言する従業員個人の発信力や影響力を高めていくことの重要性を改めて痛感し、少しずつではありますが検討を始めています。

あとがき

昨年のウェブサミットでご一緒させていただいた橘さん。とても熱心に会場を視察されていらっしゃいました。日本のグローバル化についても課題意識を持ってそれについて個人として、会社として何ができるかを常に考えていらっしゃいます。そういう意味で、ウェブサミットが有益なものととらえていただけたのは関わっている私としてもとても嬉しかったです。
★ウェブミサミット2020★
今年はオンラインとオフラインのハイブリッド開催。12月に開催予定です。日本事務局プレゼンツの特別オンラインツアーを企画しています。ご興味ある方はぜひ。
ウェブサミットオンラインツアー詳細

インタビュアープロフィール

満木 夏子

Pivot Tokyo
Pivot Tokyo 主催。日本からグローバルに挑戦する人を増やすため、GKCorsという英語の幼児教室も運営している。世界最大級のテクノロジーカンファレンス、ウェブサミット日本事務局のレプレゼンタティブも務める。

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