INTERVIEW

データの力でまだ見ぬ世界を創り出す。株式会社 Legoliss 田中毅氏

デジタル化する社会において、企業にとってデータ活用戦略は欠かせませんが、課題を抱えている企業が多いのも実情です。
今回は、一貫してデータを活用したマーケティング支援を行い、多くの企業の課題を高い次元で解決し、成功に導く株式会社Legolissさんを紹介します。

スピーカープロフィール

田中 毅

株式会社Legoliss データマーケティング事業部 マーケティングディレクター
ヤフー株式会社、株式会社ウフル、5 inc.を経てLegoliss へ参画。上場企業の子会社・合弁会社代表の経験もあり、組織構築とマネジメントを得意とする。ウフルでは マーケティングオートメーション導入支援部門を立ち上げ、導入実績数国内トップクラスの事業部門に成長させ、50社以上の支援を実施。5ではCOOとして国内屈指のコマース広告運用組織の構築を主導した。Legolissでもマーケティング事業から組織構築まで幅広く担当。アドテック東京2020公式スピーカー
最初に、田中さんご自身がどのようなキャリアを歩んできたのか、教えて下さい。
新卒でゲーム会社に入社してから20年以上、一貫して「デジタル」の世界で仕事をしてきました。転機となったのは2004年にヤフーへ転職したことで、、ここからwebマーケティングやデジタル広告、マーケティングオートメーションなどデジタルマーケティングに関わっていくことになりました。前職はベンチャーの広告代理店で、COOとして会社全体の組織づくりを中心に行っていました。これまで何度か転職をしていくなかで、組織づくり、人材採用・育成の課題に直面することが多く、組織づくりにも注力するようになっていった経緯があります。Legolissでも、広告チームの立ち上げや自社マーケティング、採用など多岐にわたって組織づくりに関わっています。
レゴリスでの事業内容など、もう少し詳しく教えて下さい。
レゴリスは創業7期目のベンチャーで、2019年に三井物産の出資を受け、子会社になっています。代表の酒井がアドテク業界出身で創業時からデータマーケティング事業を始めており、現在では単なるデータ活用コンサルティングだけでなくカスタマーデータプラットフォームの導入や運用支援など、実際の現場でデータが活かされるまでの支援を得意としています。昨年にはこれまでのデータプラットフォームの導入経験を活かした自社プロダクト「kukuLu」(※)をリリースしました。その他にもデータの活用という文脈から、マーケティングオートメーションやデジタル広告やSNSマーケティング事業、三井物産グループとの連携で海外プロダクトを国内に導入する事業なども行っており、それぞれの事業の連携でより強力なシナジーを生み出すことを意識しています。

※kukuLuとはマルチクラウド対応のカスタマイズ型CDP
いま、ご自身のビジネス上で感じている課題は何でしょうか?
デジタル人材の需要が高くなってきている世の中で、ビジネスをスケールしていくために仲間をどうやって増やしていくかが大きな課題です。当たり前ですが即戦力の人材はどこの会社も来て欲しいので、今は選考というより、自社を選んでもらうためにどうするかという段階になっています。とくに若い方を中心に仕事内容や条件面だけではなく、その会社での働き方や自身がここでどう成長できるか?ということを重視する方が増えていますので、中長期においてどういうビジネスを展開し、どんな姿になっていくか?が伝わるようコミュニケーションすることが一番大切です。
今注目しているビジネスモデル、業種はどういったものでしょうか?
直近だと、NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)に注目しています。様々な企業がプラットフォームを作る上で取り組みを始めていると思うのですが、この技術を応用して個人情報の代わりに個人を特定するものとして活用するケースもすでに出はじめており、我々データマーケティングの事業を展開するものとしても、近くやってくるクッキーレス時代において、自社の持っているファーストパーティーデータ、特に個人情報が重要となる中で、流出のリスクを低減し、より安全にデータを活用できるようになるのではと注目しています。
今後のビジネス展開についての考えを教えて下さい
データマーケティングやデータプラットフォームの導入に関しては、弊社のサービスとして知っていただけていると思いますが、そこだけではなく、マーケティングオートメーションやデジタル広告、プロダクトなど、さまざまな領域で事業をやっている中で、全体としてお客様に必要な全てのアセットを提供できるチームを作っていきたいと考えています。いわゆるコンサルティングだけ、企画だけではなく、実行の部分も含めて一気通貫のフルアセットでサービスを提供できる「統合運用」という姿を最終目標として掲げています。既存のサービスだけでなく、どのように新たなサービスを広げ、活用していけるかという視点でビジネスを展開している最中です。

あとがき

データマーケティングを軸に、多岐にわたるサービスを展開をしているLegoliss。
今後、コンサルティングから実行までフルアセットのサービス提供を実現し、より多くの企業が抱えるデータ活用課題を解決することがさらに期待されるでしょう。データを“活かす”支援をするLegolissの中で、組織づくりを得意とする田中さんの活躍にも注目していきたいです。

インタビュアープロフィール

丹羽 莉果子

Pivot Tokyo インターン
1998年生まれ。横浜市出身。12年間横浜雙葉で過ごす。現在、国際基督教大学4年に在学し、メディア・コミュニケーション・カルチャーを勉強中。某大手通販プラットフォームに就職予定。

Newsletter

Newsletterに登録して最新情報をゲット!

CONTACT

Pivot Tokyoに関するお問い合わせ

お問い合わせフォーム