世界のスタートアップシリーズでは、世界で注目されているスタートアップや日本ではまだないようなサービスを展開している企業を紹介していきます。第2回目は、Postelloというソーシャルメディアの投稿テキストを自動で作ってくれるサービスサービスを提供している会社です。

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スピーカープロフィール
Alex Voloshyn
Postello
- Postelloについて
- 「Postelloは、機械学習を使ってソーシャルメディアに向けたテキストや画像を生成するサービス。 Postelloを始める前は、アメリカでリードジェネレーションとアウトバウンドセールスの会社の共同創始者でした。2020年7月末にウクライナで行われたアクセレレータション・プログラムで今のチームメイトと出会い、2020年8月から一緒に働き始めました。今では、開発者や、企業の法務を手伝ってくれる人もいます。」
- 資金調達状況と中期的な目標
- 「計画の話をする前に、いくつかの実績を紹介しておきたいと思います。立ち上げから1~2ヶ月後、ウクライナ政府から資金調達しました。これは、ウクライナの財務省が支援しているウクライナ・スタートアップ・ファンドからの非エクイティー・グラントです。僕たちは、ウクライナのアクセラレーションプログラムでも優勝しました。今のところ、ウクライナ政府から調達した資金で会社を運営していく予定です。ウクライナのスタートアップファンドに申請しましたが、そのメリットとして1万ドルを起業のためのトレーニングなどの育成費用として使うことが可能です。その後、1ヶ月以内に次の助成金への申請書を提出します。それ以降は、外部投資を集める予定です。2~3ヶ月後には、外部からの投資を探す計画をしています。
グローバル展開については、まずアメリカですね。その後、スペイン語圏。1日に3億人がオンラインで英語を使ってコミュニケーションをとっているというデータがある以上我々のビジネスにとって英語圏が重要な鍵を握る市場になると考えています。」
OMAKE:ファウンダーズ・ストーリー
- ファウンダーとして大切なスキルとは?
- 「ピッチをしようとするとき、私はいつも「絶対に勝つ」と思っています。失敗するだろうと思っていると、実際にそうなってしまいます。私は常に、自分たちのスタートアップがユニコーンになると思っています。ファウンダーは、この勝つためのマインドセットを維持することがとても重要だと思います。私はウクライナで多くの起業家のコンサルをしてきました。その中での事例ですが、ピッチやウクライナのスタートアップ事情について尋ねてきた人がいました。彼が言うには、ウクライナで資金を得るのはとても難しいと。書類がたくさん必要だったり、プロセスが長かったりするからです。私は彼に、自分のビジネスや自分自身を信じられなければ、良い結果にはならないので、あなたを助けることはできないと言いました。」
- なぜ会社務めではなく、起業を選択したのですか?
- 「私は人生で3週間、会社務めをしたことがあります。その中で、自分の時間は自分でコントロールできる仕事をしたいと気付いたのです。2つ目の理由は、何か新しいものを作り、それを大きくすることが好きだからです。」
インタビュー動画
あとがき
ウクライナは、政府が起業を後押ししていたり政府のデジタル化が進んでいることで有名ですが、そのなかで若い世代がきちんとその恩恵を受け世界に羽ばたいているということが素晴らしいなと思いました。
インタビュアープロフィール

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満木夏子
Pivot Tokyo - Pivot Tokyo 主催。日本からグローバルに挑戦する人を増やすため、GKCorsという英語の幼児教室を運営している。世界最大級のテクノロジーカンファレンス、ウェブサミット日本事務局のレプレゼンタティブも務める。