世界のスタートアップシリーズでは、世界で注目されているスタートアップや日本ではまだないようなサービスを展開している企業を紹介していきます。
3社目は、ウルグアイを拠点とする、A.I.を使ったA/Bテストサービスを提供する企業です。月額19ドル~利用可能。日本市場も視野に入れているそうです。

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スピーカープロフィール
Franco Gobbo
Co-founder & COO | ABtesting.ai
- ABtesting.aiについて
- 「A.I.を使ったA/Bテストサービスを提供です。私たちは、A/Bテストを行っている企業は世界でもごくわずかであることがわかりました。A/Bテストの実施が意外と難しく、時間がかかるかということが原因です。ランディングページのA/Bテストは、キャンペーンのパフォーマンスを上げるために非常に重要です。私たちは、ランディングページのA/Bテストのプロセスを簡素化、高速化、自動化する方法を考えました。」
- A/Bテスト自体は新しい市場ではありません。競合も多く存在します。ABtestingの強みは何ですか。
- 「そうですね、A/Bテスト自体は新しい市場ではありませんし、競合他社もかなり強力です。例えば、Googleやその他にも大手企業が参入しています。私たちは、市場に出回っているツールでは対応できないニーズや問題を見つけ、それをか行けるする方法を見つけなければなりませんでした。私たちの主な違いと価値は、あらゆるテストをより簡単に、より良くするためのA.I.の使用にあります。例えば、あなたがデジタルマーケティング会社で、最適化すべきランディングページを何百何千と抱えているとします。Google Optimizeを使って最適化を行う場合、膨大な時間がかかりますし、すべてのA/Bテストを行うための専門チームが必要になります。しかし、当社のサービスを使えば、一括したA/Bテストを簡単に行うことができます。キャンペーンの設定には10分程度しかかかりません。」
- 中期目標と今後の海外展開について
- 「今の私たちの主な目的は、ユーザーにとってより完成度の高いツールにするための開発を行うことです。投資に関しても、現在も何名かの投資家とも話を進めています。チーム規模は、今は3人ですが、10人位にしたいと考えています。ソフトウェアであることは、あらゆる市場に参入する自由があり、もちろん、グローバルな展開を考えています。アメリカ、イギリス、そして個人的には日本の市場に興味があります。日本には多くの可能性を感じています。」
OMAKE:ファウンダーズ・ストーリー
- なぜ会社勤めではなく、若くしてスタートアップの道を選んだのですか。
- 「 それは、世代的なものだと思います。毎日同じことをしていると飽きてしまいますが、スタートアップでは常に新しいことができます。毎日が違っていて、それはとてもエキサイティングなことです。どこで何が起こるかわからない。それが、このキャリアを歩み始めた理由です。」
- スタートアップの創業者として大切なことは何ですか?
- 「まず1つは、間違っていることを受け入れること。もうひとつは、アンガー・マネジメントです。スタートアップは、特に最初の頃、限られた人数で多くの仕事をこなさなければならないので、イラつくことも多くありますから、感情をコントロールするスキルは重要だと思います。3つめは、ネットワークの使い方を理解すること。インターネットの力を使えば、世界中の人とつながることができます。さまざまなテーマで経験を積んでいる人や、自分が今まさに経験している事をすでに経験した人と話すことができます。 」
インタビュー動画
あとがき
若干22歳でスタートアップ、COO。大きな組織で働くことも考えたがルーティンではなく日々違う環境に身を置きたかったとのこと。スタートアップのインタビューをしていると、サービスの話のみならず、働き方、自分のキャリア選択についても気づきが多くあります。
インタビュアープロフィール

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満木 夏子
Pivot Tokyo - Pivot Tokyo 主催。日本からグローバルに挑戦する人を増やすため、GKCorsという英語の幼児教室を運営している。世界最大級のテクノロジーカンファレンス、ウェブサミット日本事務局のレプレゼンタティブも務める。