INTERVIEW

海外スタートアップファイル 006:13Chats

世界のスタートアップシリーズでは、世界で注目されているスタートアップや日本ではまだないようなサービスを展開している企業を紹介していきます。
今回は、ウクライナのチャットウィジェットの企業13Chatsをご紹介。数あるチャットサービスへ自己投資で参入した同社の今後の展望を伺いました。

スピーカープロフィール

Nick Ageyev

13Chats | Head of Customer Success
13Chatsについて
「13Chatsは、ライブチャットソリューションを提供しています。Facebookのチャットボットとの統合により、ウェブサイト上でのユーザーの行動に基づいてポップアップするトリガーベースのメッセージ機能を持つウィジェットです。現在、WhatsAppやTelegramとの統合を進めており、すべてのメッセンジャーやより多くのプラットフォームを1つのサービスにまとめようとしています。」
中期目標とグローバル展開について
「我々は、ホールディング・コーポレーションの一員です。13Chats自体は、自己資金で運営しており、今のところは投資家は募集していません。将来的に一気に拡大する際には投資を検討します。現在、急成長しており、毎月5~7人の新入社員が入社しています。

現在は、ウクライナ、東欧諸国、ロシア、カザフスタン市場に注力していますが、これは母体である会社がこれらの地域で事業を展開しているからです。僕自信は、ヨーロッパ市場、そしてアメリカ市場への拡大を担当しています。直近では、アメリカのさまざまなマーケティング・エージェンシーと提携する機会を探しています。」
チャットサービス自体は、世界に沢山プレーヤーが存在しています。13Chatsの強みは?
「まず、我々は、サプライチェーンソリューションを提供するだけでなく、ウェブサイト上のユーザーの行動に基づいて、さまざまなトークンベースのメッセージを提供しています。例えば、ユーザーがウェブサイトに20秒ほど滞在すると、サポートチームに連絡するための”Call to Action”のメッセージが送られてきます。そうすれば、ユーザーとコミュニケーションをとることができます。これがひとつの利点です。もうひとつは、メッセンジャーとライブチャット、そしてウェブサイトを組み合わせるようにしていることです。メッセンジャーでのコミュニケーションが苦手な場合は、Facebookを利用してもらうこともできます。これはカスタマーサポートにとって重要なことです。カスタマーサポートでは、お客様がすでに担当者とどのような話をしているかを常に確認することができるので、お客様にとって最適なサポートを提供することができます。」
OMAKE:ファウンダーズ・ストーリー
なぜスタートアップで働いているのでしょうか。
「私にとって働く上で重要なことは、会社に何らかの価値をもたらせるかどうかです。その方がやりがいがあります。大企業に入社すると、すべてのプロセスがすでに整っていて、決められた基準で仕事をすることになります。しかし、スタートアップでは、自分の会社にとってどのような方法が最も効果的なのか、既成概念にとらわれずに考えなければなりません。私は、あるときは営業担当、あるときはカスタマーサポートの責任者として仕事をしています。 一度にたくさんの新しいことに挑戦できるところが醍醐味です。」

インタビュー動画

あとがき

本シリーズも6社目。だんだんとスタートアップファウンダーの気質も見えてきました。国別に見てもウクライナは元気の良い若者が多いと感じます。シリコンバレーのようなある程度の起業エコシステムが確率された場所とはまた違ったエネルギーを感じます。

インタビュアープロフィール

満木夏子

Pivot Tokyo
Pivot Tokyo 主催。日本からグローバルに挑戦する人を増やすため、GKCorsという英語の幼児教室も運営している。世界最大級のテクノロジーカンファレンス、ウェブサミット日本事務局のレプレゼンタティブも務める。

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