世界のスタートアップシリーズでは、世界で注目されているスタートアップや日本ではまだないようなサービスを展開している企業を紹介していきます。
オンラインでぴったりの靴を探すのって難しいですよね。筆者も泣く泣く返品したことがあります。今回紹介する企業は、そんなお悩みを解決してくれるサービスを提供しています。

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スピーカープロフィール
Oksana Savytska (Founder, CEO ) / Halyna Oriekhovska (Co-founder, Head of product)
4comfortshoes
- 4comfortshoesについて
- 「まず、フットウェア業界の最大の問題は返品です。返品の主な理由はサイズのミスフィットです。靴のサイズ表は200年以上前にアナログで計測されたシステムなので、時代遅れです。もうひとつは、フットウェア業界では、顧客ごとのパーソナライゼーションがあまり使われていないことです。私たちのサービスはこれらの問題を解決することができます。ブランド、小売店、メーカーのためにフィット測定からデータポイントを生成し、よりパーソナライズされた、ショッピング体験を可能にします。
私たちのサービスは、スマートフォンを使って顧客の足の3Dスキャンを作成します。その後、写真に応じて得られたデータをもとに加工し、7つの測定値または購入者のフィードを計算します。その後、それらの測定値とメーカーのデータを合わせて、お客様にぴったりの商品を提案します。」 - 中期目標とグローバル展開について
- 「世界のフットウェア市場は数十億規模の産業です。オンライン販売は2017年から順調に伸びています。しかし、コロナ禍でその動きを一変しました。2020年4月のオンライン販売の伸びは、1年前に比べて30%近くも上昇し、2024年にはフットウェア販売の37%がオンラインに移行すると言われています。
我々は、2022年に市場の拡大を計画しています。同時に、新しいAPIとIPスキャンアルゴリズムによるプラットフォームの開発にも着手しています。」 - 競合について
- 「我々が競合と考える企業は、5社ほどあります。ひとつは足や靴の3Dモデルを使っていますが、データの観点では非常に狭いものでした。他は、長さや幅といった2つのパラメータのみを使用し、他には何も使用していません。当社は7つのパラメータを使用しますが、使用するのはスマートフォンのみです。そこが当社の強みと考えています。」
OMAKE:ファウンダーズ・ストーリー
- なぜこの会社を立ち上げたのですか?
- 「1年半ほど前、私と娘が靴を探してショッピングをしていたときです。一日かけて快適な履き心地のものを探しましたが、全く見つかりませんでした。そして夜になって、もしかしたら誰かがオンラインで靴を買うための施策を発明したのかもしれないと思い探しました。しかし、便利なソリューションは見つかりませんでした。そこで私たちは、開発者と一緒に概念実証を行い、実際に作ることになったのです。」
- ファウンダーとして大切なマインドセットとは
- 「最も重要なことは、決してあきらめないことだと思います。スタートアップは最初の数ヶ月や数年では成功しないことは誰もが知っています。何か結果を出すためには努力が必要で、時には大成功とは言えないこともあります。しかし、あきらめなければすべてが成功するのです。」
インタビュー動画
あとがき
自らが日常生活で感じる不自由を解決するために立ち上げたサービス。「自分が困っていることは、他の人も困ってるかもしれない。」この発想、意外とできそうでできない気がしています。皆さんも自分が困っていることがあったら起業考えてみては?
インタビュアープロフィール

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満木 夏子
Pivot Tokyo - Pivot Tokyo 主催。日本からグローバルに挑戦する人を増やすため、GKCorsという英語の幼児教室も運営している。世界最大級のテクノロジーカンファレンス、ウェブサミット日本事務局のレプレゼンタティブも務める。